2004年06月05日

日本の弓術

オイゲン・ヘルゲル1884-1955
eugen herrigel

「日本の弓術」

「射は人格完成の手段であって、
正しき射を修行すれば、一射ごとに
人格の向上を計りうる、・・・」

的に当てようとしては当たらない、
それは・・・



日本の弓術

「先生は弓をとり、引き絞って射放した。
矢は的の真ん中にとまっていた。
それから先生は私に向かって言われた。
「私のやり方をよく視ていましたか。・・・
私が目をほとんど閉じていたのを、あなたは
見ましたか。私は的が次第にぼやけて見える
ほど目を閉じる。すると的は私の方へ近づいて
来るように思われる。そうしてそれは私と一体
になる。これは心を深く凝らさなければ達せられ
ないことである。
的が私と一体になるならば、それは私が仏陀と
一体になることを意味する。そして私が仏陀と
一体になれば、矢は有と非有の不動の中心に、
したがってまた的の中心に在ることになる。
矢が中心に在る ーこれをわれわれの目覚めた
意識をもって解釈すれば、矢は中心から出て
中心に入るのである。
それゆえあなたは的を狙わずに自分自身を
狙いなさい。
するとあなたはあなた自身と仏陀と的とを
同時に射中てます。」ー私は先生の言われた
通りにやってみようと試みた。」


panse280
posted at 02:05

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