2004年09月27日

適応への自己崩壊

中島」梓1953-
azusa nakajima

「コミュニケーション不全症候群」

流行をいちはやく感知できるのは、常に女性である。
日本の社会崩壊が始まったとき、女性はいかにして、
自己崩壊させて社会に適応していったのだろうか。


コミュニケーション不全症候群

<母の崩壊、その後>
「本書で中島が記述していく拒食症の少女や「やおい」系
少女まんが、あるいはJUNE小説のジェンダーレス・ワール
ド、そして、萩尾望都ら24年組の少女まんが家に共通する
「母性」をめぐる幾重にも屈託した拘泥、それらはすべて
<女性>性を自己崩壊せしめることによる女性たちの消費
社会への適応の手だてであったと思う。」(大塚英志)

「この本のなかで書いてあることは、ひとことで云えば、
ヘンタイにならんで生きてゆけるほうがどうかしてるんだ
ぜ、ということです。」(中島梓)

「苦しんだことのない人、自分が苦しんでいると認めよう
としない人にこの本は何も必要ないでしょう。そういう人
にはこれは有害で不快な本であろうと思います。十二年か
かって私はようやく、有害で不快な本を書けるようになっ
たことがとても得意です。」(中島梓)

<存在の仕方ーオタクの世界>
かって、個人は紆余曲折の努力をへて、自我を構築し社会
に適応していった。一方、オタクはそんな面倒な努力をせ
ず自らを受け入れてくれる疑似現実を作り出し、その中に
閉じこもるのである。

「女の子がオタクにならないのは、何も鈍感だからではな
くて、おりることがはじめから女の子にはゆるされてない
からにすぎない。」(私注:おりる=社会から外れる)

<大切なのは勇気だけである>
「コミュニケーション不全症候群のための処方箋はただ
それ(勇気)だけだ。自分を直視すること、自分の苦しみ
を認識すること。そしてそうするだけの勇気をを持ち続け
ることである。」


panse280
posted at 09:58

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