2004年09月19日

無名の時代

鈴木大拙1870-1966
zaisetsu suzuki

「「妙」についてー無名の時代」
-東洋的な見方-

20世紀は、芸術家受難の時代であった。
デュシャンのレディーメイド。
柳宗悦の民芸の美。
OSにおけるリナックス。
それらの御旗には”無名”の文字が書い
てある。
オルテガの言う、”大衆の反逆”である。
しかし、”妙”に到る”大衆”は稀である。


<妙は無名なり>
妙という字を外国語に訳そうと思っても
よい訳が見あたらない。そこで、思うに
妙という字は東洋的なものらしい。
妙という字はもとは、女へんを玄へんで
書いてあった。
「無名は天地のはじめ、有名は万物の母」
(老子)の無名、すなわち名がないとい
うことが玄である。

<民芸(無名)の美>
「芸術家の作品よりは、・・民芸的なもの
に、かえって無意識の表現の可能性を、よ
けいもっていると思うし、妙の働きが見え
る。」

<作家の憂鬱>
「本当の美にはある意味では、目的論があ
ってはいけないんで、目的があったらその
意識がくっついて出るから我というものが
出る。そうすると妙は出てこない。」


panse280
posted at 14:40

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