2004年05月20日

漱石の愛読書

夏目漱石(2)

「漱石の愛読書」

川端康成、谷崎潤一郎その他の大文豪達が
「源氏物語」を愛するなかで、漱石は、”だらだら
していて好まない”という、私はホッとして
しまう。

漱石の歌舞伎嫌いは有名だが、それも
私をホッとさせる。

漱石という人物は、最後まで、素人の感覚を
失わなかった大文豪である。


「僕は漢文が好きだ。・・・・いわゆる
和文というものはあまり好かぬ。
また、漢文でも山陽などの書いたのは
あまり好かぬ。・・・漢文でも享保時代
のものはかえって面白いと思う。
西洋ではスチーヴンソンの文が一番
好きだ。力があって、簡潔で、クドクド
しいところがない、女々しいところがない。」

「いたずらにだらだらした「源氏物語」、
みだりに調子のある「馬琴もの」、「近松もの」
、さては「雨月物語」なども好まない。」

panse280
posted at 21:54

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