2019年10月27日

あばたの体面

「吾輩は猫である」(67)

夏目漱石  natume souseki 1867-1916

2009.9 15 110刷発行(新潮文庫)

(日本語の表現を探して)

<あばたの体面>
「吾輩は主人の顔を見るたびに考える。まあ何の
因果でこんな妙な顔をして臆面なく二十世紀の空
気を呼吸しているのだろう。昔なら少しは幅も利
いたか知らんが、あらうるあばたが二の腕へ立ち
退きを命ぜられた昨今、依然として鼻の頭や頬の
上へ陣取って頑として動かないのは自慢にならん
のみか、却ってあばたの体面に関する訳だ。」

panse280
posted at 04:06

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