2019年10月12日

品隲の変化

「吾輩は猫である」(52)

夏目漱石  natume souseki 1867-1916

2009.9 15 110刷発行(新潮文庫)

(日本語の表現を探して)

<品隲の変化>
「今では運動をせぬ者が下等と見做されている。
吾人の評価は時と場合に応じ吾輩の眼球の如く
変化する。吾輩の眼球は只小さくなったり大き
くなったりするばかりだが、人間の品隲とくる
と真っ逆さまにひっくり返る。」

品隲(ひんしつ):事物の優劣や品物のよし
あしを批評し定めること。品定め。品評。品藻。

panse280
posted at 03:39

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