2019年07月01日

死に際して

「葉隠入門」(1)
三島由紀夫  misima yukio 1925-1970

2011.4 20 49刷発行(新潮文庫)

<死に際して>
行動家の世界は、いつも最後の一点を付加
することで完成される環を、しじゅう眼前に
描いているようなものである。
それに比べると、芸術家の世界は、自分の
まわりにだんだんとひろい同心円を、重ねて
ゆくような構造をもっている。
死がやってきたとき、行動家と芸術家にとって
どちらが完成感が強烈であろうか?
行動家の最大の不幸は、最後の一点を添加した
あとも、死ななかった場合である。

panse280
posted at 04:02

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