天皇のはじまり
「日本国紀」(3)
百田尚樹 1956-
naoki hyakuta
2018.11.20 第3刷発行(幻冬舎)
<天皇のはじまり>
聖徳太子は遣隋使に持たせた手紙で
「東の天皇つつしみて、西の皇帝にもうす」
(608年に送った手紙。「日本書紀」)と書い
ている。
これは先の手紙で「日出ずる処の天子、書を
日没する処の天子に致す、つつがなきや」の
「天子」(中国皇帝をさす)という言葉に
煬帝が激怒したために、太子が思案して「天皇」
と名付けた。
ちなみに「王」は中国皇帝が臣下にあたえる
位のようなもので、太子はこれを避けたかった。