2017年09月19日

乃木大将の殉死

「思想の歴史12 」(2)
--二十世紀アジアの展開-
田中美知太郎編

1971.7.1 初版第2刷発行(平凡社)

<乃木大将の殉死>

1872年 福沢諭吉「学問のすすめ」
1877年 「西南戦争」、西郷隆盛没す。
1905年 夏目漱石「吾輩は猫である」
    日露戦争終わる。
1911年 乃木大将の殉死。大正元年

「私は号外を手にして、思わず妻に殉死だ
殉死と言いました。私は新聞で乃木大将の
死ぬ前に書き残して行ったものを読みました。

私は思わず指を折って、乃木さんが死ぬ覚悟
をしながら生きながらえて来た年月を勘定して
見ました。西南戦争は明治十年ですから、・・・
乃木さんは此の三十五年の間死のうと思って、
死ぬ機会を待っていたらしいのです。

私はそういう人にとって、生きていた三十五年
が苦しいか、また刀を腹へ突き立てた一刹那が
苦しいか、どちらが苦しいだろうと考えました。」
(「こころ」漱石)

「行人」終了後わずか五ヶ月にして書きはじめられ
た「こころ」。
武者小路実篤は「乃木大将の殉死は、・・・不健全
な理性のみが賛美する行為」とした。

panse280
posted at 16:31

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