2017年09月13日

ニヒリズム

「思想の歴史10 」(1)
--ニーチェからサルトルへ-
清水幾太郎編

1970.10.17 8刷発行(平凡社)

<ニヒリズム>
ニーチェ、彼こそ、ヨーロッパ最初の完全な
ニヒリストと呼ぶべきだろう。

「神は死せり」という言葉は、キリスト教を
核とするヨーロッパ2000年の伝統との対決で
あった。

ニーチェがドストエフスキーの作品に触れたの
は発狂の2年前で、「地下生活者の手記」「死の
家の記録」「しいたげられし人々」などには、
以上な感動を受け、パスカルと同じく、敬愛を
表明している。

ニーチェは旧約聖書は愛したが、新約はきらった。
パウロには辛辣であるが、イエスにはやさしい。

ニヒリズムとは最高の価値が無価値になるという
ことだ。

いまでは、神の存在を語らないだけではなく
否定的に語ることさえしない。

わずか一世代まえの青年にとって厳粛な問いだった
「人生とは何か」という問いも、いまではめったに
聞かれることはない。

panse280
posted at 21:08

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