2017年08月28日

王陽明

「思想の歴史6 」(2)
--東洋封建社会のモラル-
石田一良編

1970.5.25 再版発行(平凡社)

<王陽明>
朱子は1200年に没したが、1368年の明時代には
科挙の試験にも朱子学が導入されて、朱子学一色
になった。

王陽明(1472-1528)の父は進士の試験に首席及第
して官界に入り、北京に住んだ。
王陽明は、若い時は勉強嫌いで戦争ごっこにあけくれ
ていた。母は陽明13歳の時に亡くなった。

進士に28歳で合格したが、反上官行動によって、
左遷され、耐えがたい生活になるも、37歳の時、
大悟した。以後、日本的にいうと「陸軍大臣控」に
までなって、多くの事件を平定したので、軍略家、
政治家として名声をえた。

朱子学の時代に、朱子学から入り、そのゆきずまり
から得た結果が陸象山の学問に似ていたとはいえ、
その過程が全くちがうこと、および、朱子学の限界
を知ったことの意味はおおきかった。

「知は行のはじめであり、行は知の完成である。」

panse280
posted at 08:51

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