2017年08月03日
エピクロス前341-270
「思想の歴史1 ギリシャの詩と哲学」(19)
田中美知太郎編
1970.5.15 第5刷発行(平凡社)
<エピクロス前341-270>
30歳にして、ようやく自分の学説(生活の知恵)を
もち、35歳で「学園」をつくった。
この学園は、奴隷も女も受け入れた。
この学園の伝統は500年たっても、ほとんど変わら
なかった。
この学園の「隠れて生きよ」はエピクロスの言葉で
政治へのかかわりを徹底的に拒否していた。
エピクロスにとって哲学とは、生き方にかかわる
もの、幸福の獲得をめざすものであった。
「肉体に苦痛がないこと、魂にわずらいがないこと」
これがエピクロスの理想の生活であった。
エピクロスの哲学は、「神は恐れる必要はなく、死
はわれわれにとってなにものでもなく、善(快)は
手に入れやすく、そして苦しみは容易に耐えられる」
ということだ。
「彼(エピクロス)は人生の理法をみいだし、その
学問によって、われわれの人生をかくも大きなあらし、
かくも深い闇からひきだして、かほどの静穏、かほど
の光明へと導いてくれたのであった。」
(ルクレティウス)
田中美知太郎編
1970.5.15 第5刷発行(平凡社)
<エピクロス前341-270>
30歳にして、ようやく自分の学説(生活の知恵)を
もち、35歳で「学園」をつくった。
この学園は、奴隷も女も受け入れた。
この学園の伝統は500年たっても、ほとんど変わら
なかった。
この学園の「隠れて生きよ」はエピクロスの言葉で
政治へのかかわりを徹底的に拒否していた。
エピクロスにとって哲学とは、生き方にかかわる
もの、幸福の獲得をめざすものであった。
「肉体に苦痛がないこと、魂にわずらいがないこと」
これがエピクロスの理想の生活であった。
エピクロスの哲学は、「神は恐れる必要はなく、死
はわれわれにとってなにものでもなく、善(快)は
手に入れやすく、そして苦しみは容易に耐えられる」
ということだ。
「彼(エピクロス)は人生の理法をみいだし、その
学問によって、われわれの人生をかくも大きなあらし、
かくも深い闇からひきだして、かほどの静穏、かほど
の光明へと導いてくれたのであった。」
(ルクレティウス)