2017年07月24日

ソクラテスの転機

「思想の歴史1 ギリシャの詩と哲学」(9)
田中美知太郎編

1970.5.15 第5刷発行(平凡社)

<ソクラテスの転機>
ソクラテスの前半生は不明であるが、アリストファネス
の喜劇「雲」のなかに登場しているソクラテスの姿や、
プラトンの「ファイドン」(ソクラテスの一種の自伝
物語)などからみて、彼は当時一流の思想家と対話した
り、自然学者、論理家として高い名声を得ていた。

また彼は、ペロポネソス戦争に兵士として3回出征し、
あるときは上官を救出し、あるときは退却のしんがり
をつとめるなど、勇敢な兵士であった。

そのソクラテスの転機になったのが「神託事件」で
ある。「ソクラテスよりも知恵のある者はだれか」
との問いに、巫女をとおしてのアポロンの答えは、
「ソクラテスよりも知恵ある者はいない」だった。

ソクラテスはアポロンに回答に迷い、あらゆる賢人に
質問をはじめた。その結果、どの賢者も「本当は知らない
のに、知っていると思っている」のに気づいた。


panse280
posted at 07:10

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