2017年07月23日

ソクラテス前470-399

「思想の歴史1 ギリシャの詩と哲学」(8)
田中美知太郎編

1970.5.15 第5刷発行(平凡社)

<ソクラテス前470-399>
ソクラテスはソフィストと同類とされていたが、
プラトンの著作によって、ソクラテスの真の姿
が明らかにされた。

ソフィストは「知者」であったが、ソクラテスは
「無知」の人であった。
ソフィストは「教える」人であったが、ソクラテス
は、「質問する」人であった。

ソクラテスは、このことによって道徳の破壊者と
され、青年たちに悪影響をおよぼす者として警戒
された。

ソクラテスが得たものは、誤解と憎悪であり、
貧乏と死であった。

彼の40歳以後の人生は、ギリシャ諸国家がアテナイ
とスパルタの二大陣営にわかれ、30年近くも争い、
最後には祖国の敗戦と革命を経験して、その戦後の
混乱した世相のなかで彼は殺された。彼は、エウリ
ピデスとおなじように、前5世紀のアテナイの隆興
と没落の歴史を身をもって体験した。

彼は「おめでたい人」と笑われながらも、愚直に
「正しい人が幸福であり、不正な人は不幸である」
ことを、生涯繰り返して主張し続け,70歳で死刑
にされた。

panse280
posted at 09:34

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