2017年07月20日

悲劇作家の時代

「思想の歴史1 ギリシャの詩と哲学」(5)
田中美知太郎編

1970.5.15 第5刷発行(平凡社)

<悲劇作家の時代>
アイスキュロス 前525-456(アテナイの上り坂)
ソフォクレス  前496-406(アテナイの頂上)
エウリピデス  前484-406(アテナイの下り坂)

ペルシャ戦争は、前490の侵入にはじまる。

パルテノン神殿が建てられたのは前447から438。

アテナイは前5世紀、上り坂を登り、頂上を
きわめ、やがて下り坂を下りる。
ソフィストたちが新しい精神と思想をもって
続々とアテナイに集まり活躍したのも、主として
この世紀の後半からである。

「芸術家は行動する人間を模倣する」(アリストテレス)

模倣の対象が行動する人間であるならば、「われわれ
よりすぐれた人間」を対象とするのが悲劇であり、ホメロス
である。

ギリシャ悲劇は、それまでの諸芸術の頂点に立つと
いわれる。叙事詩も叙情詩も舞踏も音楽も、あらゆる
ものが流入している。

panse280
posted at 18:17

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