2017年05月11日
芸術は肉体に愉悦をあたえる
「紫の火花」(2)
岡潔 1901-1978
kiyoshi oka
1964.7.20 第5版発行(朝日新聞社)
<芸術は肉体に愉悦をあたえる>
漱石が、その秋に死ぬという夏、和辻哲郎に
手紙を書いている。
その手紙に中で、漱石は、自分はこのごろ
午前中に創作活動をし、午後は籐椅子か何か
にもたれて休養することにしている。
午前の創作活動は午後の肉体に愉悦を与える、
芸術はここまでくれば嘘ではない、という
意味のことをいっている。
私はこういうことをはっきり書いたものは、
これ一つしか知らない。
創作活動が肉体に愉悦を与えるということは、
私には想像つかない。非常に貴重な文献では
ないかと思うのである。
岡潔 1901-1978
kiyoshi oka
1964.7.20 第5版発行(朝日新聞社)
<芸術は肉体に愉悦をあたえる>
漱石が、その秋に死ぬという夏、和辻哲郎に
手紙を書いている。
その手紙に中で、漱石は、自分はこのごろ
午前中に創作活動をし、午後は籐椅子か何か
にもたれて休養することにしている。
午前の創作活動は午後の肉体に愉悦を与える、
芸術はここまでくれば嘘ではない、という
意味のことをいっている。
私はこういうことをはっきり書いたものは、
これ一つしか知らない。
創作活動が肉体に愉悦を与えるということは、
私には想像つかない。非常に貴重な文献では
ないかと思うのである。