2017年02月21日

日本の高い識字率

「逆・日本史」(7)
(武士の時代)
樋口清之   
kiyoyuki higuchi 1909-1997

2007.5.25 第8刷発行(祥伝社)

<日本の高い識字率>
塾や寺子屋のおかげである。
そして寺子屋を普及させたのは、江戸時代の
失業武士群、つまり浪人であった。
元禄時代以降は武士が失業すると再就職が
なかなかできなかった。
幕府はこの危険な状態を解決するために、
武士に私塾を開くことを許したのである。

武士は3回試験に落ちると永久に家督相続の
資格を失い、町人や農民の家へ養子にでるか
雑業につかなければならないというきびしい
ものだった。

だから武士たるものは皆、高度な知識を持って
いた。寺子屋は幕末には1万以上あった。これが
日本の識字率が高い理由だった。

panse280
posted at 06:40

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