2017年02月11日

女性差別と大宝律令

「逆・日本史」(8)
(貴族の時代)
樋口清之   
kiyoyuki higuchi 1909-1997

2005.6.10 第5刷発行(祥伝社)

<女性差別と大宝律令>
それは「大宝律令702」である。
文武天皇の子を総裁に、藤原不比等を副総裁と
して、法律学者などを動員して作られた。

この法律は唐の郡県制度を日本で再現する目的
でつくられた。唐は男中心の社会であった。

不比等は母系社会の日本ではうまくいかない事
を知っていたために、仏教の影響力を借りて、
女性差別の思想を広めようとしたようだ。

藤原不比等は「大宝律令」に巧妙なしかけを
つくっておいた。
その仕掛けとは、大宝律令の公地公民制は一種
の擬態であり、この法律の中にすでに私地私民制
が取り入れられていることである。
そしてこの法律を施行すれば、必然的に日本の
富と権力が藤原氏の掌中にころがりこんでくる
仕組みになっていた。

panse280
posted at 07:07

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