日本語研究の為に留学
「日本語を作った男」(7)
山口謠司 youji yamaguchi 1963-
2016.6.7 第2刷発行(株式会社集英社)
<日本語研究の為に留学>
上田万年は東大で英語の授業を行っていた。
彼は、ドイツ語もフランス語も出来た。
彼は「大日本帝国の国語を創設」及び、「日本語
研究」のために1890年にドイツへ留学した。
ドイツでは新しい言語学が興り、グリムの法則
(音韻推移)と呼ばれるものが発見されていた。
「言文一致の日本語」への模索
万年の留学した2年前には、森鴎外がドイツ留学
から帰国していた。漱石の留学は万年の留学の
十年後(1900年)である。