2016年12月28日

官僚制と封建制

「国土が日本人の謎を解く」(6)

大石久和 hisakazu ohishi 1945-

2015.7.21 第2刷発行(産経新聞出版)

<官僚制と封建制>
インド、中国、ペルシャ、アメリカなどは
官僚制で封建制を経験していません。

中国のような官僚制の社会では、主従関係は
皇帝と官僚との間にだけ結ばれますから、
一君万民で君主を頂点としたピラミッド型の
権力関係が生まれる。

封建制では、土地をめぐって主従関係が結ばれ
る。だから横に広がっていきやすく、むしろ
ヤクザの組織に近いといえる。

官僚制が集権的だとすると、封建制は分権的
だということになる。

ヨーロッパや日本は中国やイスラムほどの
強権力を必要としなかったから、封建制と
いう「ゆるい支配構造」が生まれたと思われる。

panse280
posted at 07:51

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