2016年10月17日

真珠湾攻撃あれこれ

「アメリカが畏怖した日本」(10)

渡部昇一 1930-
shoichi watanabe

2011.6.29 第1版第1刷発行(PHP新書)

<真珠湾攻撃あれこれ>
真珠湾攻撃では外務省の役人が不在だった
ために、アメリカから「卑怯者」呼ばわり
された。

アメリカは日本外務省役人に感謝しただろう。
偶然とはいえ、願ってもない役人の怠慢だった。
おかげで、アメリカ国民の心に火をつけること
ができた。
アメリカにとっては日本が戦争に入ることは、
確実である、とよんでいた。

しかし、日本軍は真珠湾を離れるのが早すぎた。
石油タンクと海軍工廠を爆破していれば、この
戦争はその場で、決着がついただろう。

アメリカ太平洋艦隊司令長官のニミッツ提督
の回顧録によると、「石油タンクを壊されて
いたら、アメリカ艦隊は半年ぐらい動けなか
った」と書いている。

太平洋で動かせる軍艦がないいじょう、本土
防衛をしなければならない、そうなったらアメ
リカはヨーロッパに派兵する余裕を失う。
この戦争の目的はイギリスを助けるために
ドイツと戦うことだったが、それができない
いじょう、日本と戦う意味がなくなるのである。

panse280
posted at 07:56

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