2016年08月22日

漢学から英学へ

「地球日本史(3)」(12)

責任編集 西尾幹二 1935-
kanji nishio

2005.5.20 3刷発行(扶桑社)

<漢学から英学へ>
日本人に「漢学から英学へ」をすすめた
最大のイデオローグは福沢諭吉と中村正直
であった。
中村は若くして昌平黌の筆頭教授になった
大英才で、漢学、蘭学も学び、後には勝海舟
から英華辞典を借りて英語も勉強した。

その中村が訳したスマイルズの「自助論」
(「西国立志伝」)は明治3年に出版された。
この本は英語が1冊丸ごと訳された最初の本
であり、明治年間を通して百万部売れた最大の
ベストセラーであった。
この本はイギリスやアメリカよりも日本のほう
が売れた。

中村は第2回のロンドン留学中に自分を送り
出してくれた幕府が瓦解したことを知った。
帰国後、静岡に都落ちしていた時に翻訳した
のが「自助論」だった。

この「自助論」の感化を全身に浴びたのが、
若き幸田露伴であった。

露伴は明治37年、青年の品性修養に最も必要
な書として「自助論」と二宮尊徳の「報徳記」
をあげた。

「自助論」の「天は自ら助くるものを助く」
の「天」の意味について西郷隆盛は薩摩藩士
を静岡へ遣わせて中村氏へ問い合わせている。

panse280
posted at 19:43

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