2016年08月09日

奴隷制度を嫌悪した日本

「地球日本史(2)」(16)

責任編集 西尾幹二 1935-
kanji nishio

2005.5.20 2刷発行(扶桑社)

<奴隷制度を嫌悪した日本>
徳川第三代将軍家光の時には「キリシタンの
世紀」は完全に幕を閉じた。

オランダ人だけが長崎の出島で管理されて
暮らしていた。
その中で、注目されたのは客員の研究者の
二人(ともにドイツ人)、ケンペルとシーボルト
であった。
ケンペルにとって海外貿易を閉鎖する日本は
不思議な国だった。そこで日本の地理や現状を
調べた。つまり、日本は自足した国家であり、
この国ほど幸福な国民はこの地球上におそらく
二つとはないだろう、と結論した。

ケンペルの80数年後、北欧から植物学でリンネ
の高弟のトゥンベルグが来日した。
オランダ人が奴隷貿易から多大な利益を得ている
ことを知りながら日本人は奴隷売買を嫌悪し、
奴隷制度を拒絶しているのは、日本人が人間に
おける自由の貴さを理解しているとトゥンベルグ
は考えた。

panse280
posted at 22:06

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