2016年04月22日

学問と音楽

「悲劇の誕生」(17)
ニーチェ  1844-1900
Friedrich Wilhelm Nietzsche
西尾幹二 訳

2014.4.25 3版発行(中公クラシックス)

<学問と音楽>
エウリピデスによって、音楽は現象の奴隷に
までおとしめられてしまった。

音楽の神話形成の精神は、いまはどこへ行って
しまったのか?

悲劇的世界観は秘密の礼拝に堕して、芸術の
世界から地底の国へと流れ込んだ。

ソクラテス的な認識の喜びに魅惑される人も
いるだろう。
理論的人間以外のすべての存在は、この理想の
かたわらにかろうじて座をしめるだけでも、
悪戦苦闘しなければならない。

近代的文化人ファウストは、古今東西の学問
を渉猟してもなお満たされぬ渇きに狂い、悪魔
に身を売った。

近代人はソクラテス的認識の限界を感じ始めて
いる。

panse280
posted at 05:56

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