2016年04月18日

ワーグナー音楽の意味

「悲劇の誕生」(13)
ニーチェ  1844-1900
Friedrich Wilhelm Nietzsche
西尾幹二 訳

2014.4.25 3版発行(中公クラシックス)

<ワーグナー音楽の意味>
現代において、アポロ的芸術としての造形芸術と
ディオニソス的芸術としての音楽の間にある
大きな裂け目を認識している思想家は一人しか
いない。ショウペンハウアーだ。

ショウペンハウアー(「意志と表象としての世界」
第一巻310頁)は、あらゆる美学のうち、もっとも
重要な認識である。
この認識から初めて美学は始まるといってよい。

ワーグナーは、ショウペンハウアーに賛同し、その
「ベートーヴェン論」において音楽は造形芸術と
まったく異なった美学原理にしたがうべきだ、と
言っている。これは従来の音楽概念の真っ向から
の批判である。

ワーグナーは、かってギリシャにあった、悲劇芸術
(音楽)を復活させた。

つまり、音楽とはアポロ的な概念による、美しき
形相に対する快感の誘発ではないのである。

panse280
posted at 06:43

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