2016年04月13日

ソクラテスとエウリピデス

「悲劇の誕生」(8)
ニーチェ  1844-1900
Friedrich Wilhelm Nietzsche
西尾幹二 訳

2014.4.25 3版発行(中公クラシックス)

<ソクラテスとエウリピデス>
ギリシャに新しい風が吹いてきた。

ソクラテスとエウリピデスは密接な関係に
あった。噂によると、ソクラテスはエウリ
ピデスの詩作の手伝いをしていたという。

「古き良き昔」を愛する人達にとって、
この二人は新しい時代の扇動者だった。

悲劇芸術の憎悪者であったソクラテスは、
エウリピデス以外の悲劇はみなかった。

デルフォイの神託にはソクラテスとエウリ
ピデス、二人の名前が一緒に並べられて
いる。神託では、ソクラテスが叡智一番、
エウリピデスが、叡智二番と判定を下して
いる。

ちなみに、三番はソフォクレス。

叡智尊重のギリシャにおいて、自分は何一つ
知らない、と告白できる唯一の人間がソクラ
テスであった。

panse280
posted at 19:52

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