2016年04月11日

ホメロス

「悲劇の誕生」(6)
ニーチェ  1844-1900
Friedrich Wilhelm Nietzsche
西尾幹二 訳

2014.4.25 3版発行(中公クラシックス)

<ホメロス>
ホメロスは描写が生々しいのは、彼にはものが
生々しく見えるからである。

美的現象とは単純なものだ。
生気溌剌とした物を見続け、つねに精霊の群れに
取り囲まれて生きる能力を持ちさえすればよい。
そうすれば詩人である。

<ディオニソス>
ディオニソスは少年のとき、巨人に八つ裂きに
された。
ディオニソスの微笑からオリンポスの神々が
生まれ、ディオニソスの涙から人間が生まれた。

個体化は悪の根本原因であり、芸術とは、個体化
の束縛を破りうるという喜ばしい希望のことで
あり、融合帰一をあらためて回復することへの
予感なのである。
ホメロスの叙事詩はオリンポス文化の詩であった。

panse280
posted at 07:03

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