2016年04月09日

ホメロスを瞠目させたアルキロコス

「悲劇の誕生」(4)
ニーチェ  1844-1900
Friedrich Wilhelm Nietzsche
西尾幹二 訳

2014.4.25 3版発行(中公クラシックス)

<ホメロスを瞠目させたアルキロコス>
古代ギリシャ人はホメロスとアルキロコス(激情
の抒情詩人BC8世紀-7世紀)をギリシャ文学の始祖
として確信していた。

ホメロスはアポロ的な代表であり、アルキロコス
は狂暴に人生の中を暴れまわる好戦的精神の
代表である。ホメロスはアルキロコスの情熱的な
精神に目をみはるのである。

アルキロコスがわれわれを驚かすのは、彼の憎悪
と嘲弄との絶叫であり、彼の欲望の爆発的な
発散なのである。

抒情詩人というものは、つねに「私」と言い、
他人の面前で自分の情熱と欲望を歌ってのける
詩人である。
抒情詩人は、まずディオニソス的芸術家である。

抒情詩が発展すれば、悲劇と呼ばれるもの、
劇形式の酒神賛歌と呼ばれるものになる。

panse280
posted at 10:33

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