2016年04月06日

悲劇の誕生

「悲劇の誕生」(1)
ニーチェ  1844-1900
Friedrich Wilhelm Nietzsche
西尾幹二 訳

2014.4.25 3版発行(中公クラシックス)

<問題の書>
本書は、ニーチェの処女作であり、正確な題は、
「音楽の精神からの悲劇の誕生」である。

本書はギリシャ悲劇の起源がテーマになっている
が学術論文の約束を無視して直観と独断で書かれた
ためにニーチェは学者としての信用を失った。
又、最後に至って、ワーグナーという当時の前衛
音楽家をギリシャ悲劇の再来として登場させた
ために、更なる混乱を招いた。


本書はまた、当時の「晴朗なギリシャ人」という
イメージを壊して、ディオニソス的な暗い不合理
なものの役割を強調し、ギリシャ文化のダイナミ
ックな複層的な構造を発見したことは本書の学問
上の功績であった。

panse280
posted at 06:57

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字