2016年04月05日

厭世思想家とフルート

「善悪の彼岸」(4)
ニーチェ  1844-1900
Friedrich Wilhelm Nietzsche
竹山道雄 訳

2012.2.5 第50刷発行(新潮文庫)

<狂気>
「善悪の彼岸」を支配してるのは狂気である。
所々に正気が点滅するが文章全体には酩酊感
がただよう。

狂気は前年の「ツァラトゥストラはかく語りき」
にも若干とはいえ、影をさしていた。

「ショウペンハウアーは厭世主義者の身ながらに、
毎日、食後に、フルートを吹いたのである。疑う
者は彼の伝記を見よ。一人の厭世思想家にして神
と世界の否定者が、道徳の前には立ちどまって、
道徳には、「何人をも害わぬ」的道徳には然りを
いって、しかもフルートを吹いた。いかに?
これがそもそもまことの厭世思想家であるのだ
ろうか?」

ニーチェにとって唯一の精神的支柱であった
ショウペンハウアー批判の最大眼目が、
「フルート」とはいかに?

余談:1254年から禅宗の一派である普化宗の僧が
始めたものに虚無僧(こむそう)があります。
お経のかわりに尺八を吹くことが修行とされていました。
江戸時代には武士の乞食が行っていました。

panse280
posted at 06:27

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