2016年03月14日

何事にも勝つということには道理がある

「五輪書」(12)
宮本武蔵 1584-1645
musashi miyamoto
大倉隆二訳

2012.10.10 第1刷発行(草思社文庫)

<風の巻その1>
他流を知ること

・長刀の流派
敵に遠い所から勝ちたいという流派で、
兵法を知らない流派である。
また、この流派は心が弱く、弱い兵法と
いえる。

・強い太刀の流派
人を切るとき無理に強く切ろうとすれば
切れないものである。
人を切り殺そうと思うときは、強い気持ち
でもなく、弱い気持ちでもなく、敵が死ぬ
程の強さと考えるものである。
相手に強く当たれば自分の太刀も折れ砕ける
ことになる。
何事にも勝つということには道理がある。
わが兵法では少しも無理なことは考えない。

panse280
posted at 21:48

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