2016年02月15日

最速を支える姿勢と気

「薩南示現流」(3)
津本陽 1929-
you tsumoto

2006.2.10 新装版第1刷発行(文春文庫)

<最速を支える姿勢と気>
やってみれば素人にも分かるが、トンボ(左肱切断)
と普通の構えではそれだけで、スピードが全然ちが
うのが分かる。

さらに、示現流のスピードは、ガムシャラに打っては
獲得できない。そこに気(念い)が入っていなければ、
姿勢も安定せず、簡単にはじかれてしまう。

気を剣先にまで込めると、粘りが出て、跳ね返される
ことはない。

一呼吸に30回振る示現流では、姿勢と気は欠かせない。

島津斉彬が薬丸自顕流の稽古を見て、「まるで気が狂った
輩の剣術だ」と侮ったのは、姿勢が悪く、力まかせの剣法
だと思ったに違いない。

力(筋力)では、たどり着けない世界があるのだ。

300年を経て、示現流は堕落したのである。

panse280
posted at 21:22

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