石川啄木
「貧乏は幸せのはじまり」(6)
岡崎武志 1957-
takeshi okazaki
2014.7.10 第1刷発行(ちくま文庫)
<石川啄木>
26才で死んだ。
「はたらけどはたらけど猶わがくらし楽にならざり
じっと手を見る」(啄木)
啄木は自身の葬儀で香典合計146円という生涯最大の
収入を得たが、借金は2000円あった。
今のお金に換算すると、約1000万円である。
啄木は洋服は持たず、教場にでる時は、色あせた
黒紋付き一着で押し通した。夏が来ても、彼は
単衣を持たず、古袷一枚で通した。
しかし、彼の借金は、彼の散財によるものだった。