2015年10月15日

橋本左内

「物語日本史(下)」(25)

平泉澄 1895-1984
kiyoshi hiraizumi

1996.10.15 第26刷発行(講談社学術文庫)
初版は1970年出版の「少年日本史」(平泉氏76歳)

<橋本左内>
橋本左内は安政の大獄で26歳で処刑されました。

左内は過去幾百年、さらに今日に至る百数十年の
中にも吉田松蔭と共に、これだけの人物はいない
とされる人物です。

左内が西郷隆盛を訪ねたとき、西郷は左内の細身の
小さい体躯をみて軽んじたが、その説を聞き驚嘆
し、尊敬しました。

さらに当時最も識見があるとされた奉行の川路を
訪ねたときには、横柄な態度で迎えられましたが、
その説を聞いて川路は「昨日橋本に会ったが、自分
の身体の半分切り取られたような気がした」と後日
談を残している。

現在、われわれが左内の国難打開策を読むと、左内
には未来が見えていたとしか思えないほど、的確で
あり、例えば「将来国際連盟ができて万国手をつなぎ、
戦争をやめる方向へ進むであろう・・」のような
記述の多さに驚かされます。

panse280
posted at 19:32

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