2015年10月12日
水戸光圀が残したもの
「物語日本史(下)」(22)
平泉澄 1895-1984
kiyoshi hiraizumi
1996.10.15 第26刷発行(講談社学術文庫)
初版は1970年出版の「少年日本史」(平泉氏76歳)
<水戸光圀が残したもの>
大日本史によって改められ、明治天皇が御採用に
なった三大特筆(神功皇后、大友皇子、南北朝)の
外に、重大な問題があります。
それは「皇室の先祖は呉の泰伯である」という妄説
の一掃でした。
藤原惺窩や林羅山は非常にシナを尊び、日本に生まれた
ことを悲しんだほどですから、中国とリンクしたかった
のでしょう。
もう一つは、楠木正成を天下に表彰したことです。
(「嗚呼忠臣楠子之墓」を湊川に立てる)
さらに、神武天皇の御陵の荒廃を悲しみ、神社(神武
天皇)の提案したことです。これは当時の事情もあり
実現しませんでしたが、明治維新に大きくつながりま
した。
平泉澄 1895-1984
kiyoshi hiraizumi
1996.10.15 第26刷発行(講談社学術文庫)
初版は1970年出版の「少年日本史」(平泉氏76歳)
<水戸光圀が残したもの>
大日本史によって改められ、明治天皇が御採用に
なった三大特筆(神功皇后、大友皇子、南北朝)の
外に、重大な問題があります。
それは「皇室の先祖は呉の泰伯である」という妄説
の一掃でした。
藤原惺窩や林羅山は非常にシナを尊び、日本に生まれた
ことを悲しんだほどですから、中国とリンクしたかった
のでしょう。
もう一つは、楠木正成を天下に表彰したことです。
(「嗚呼忠臣楠子之墓」を湊川に立てる)
さらに、神武天皇の御陵の荒廃を悲しみ、神社(神武
天皇)の提案したことです。これは当時の事情もあり
実現しませんでしたが、明治維新に大きくつながりま
した。