島原の乱

「物語日本史（下）」(13)

平泉澄　1895-1984
kiyoshi hiraizumi

1996.10.15 第26刷発行（講談社学術文庫）
初版は1970年出版の「少年日本史」（平泉氏76歳）

＜島原の乱＞
家光の時にあった重大事件は島原の乱です。
この結果、鎖国令がしかれるのです。

多くの宣教師が日本に来ました。ザビエルの手紙
には「日本人ほど、盗みを嫌う人民は、世界にない」
とあります。

又、宣教師たちの言では、「日本人は貪欲を嫌い、
勇気があり、忍耐力が強く、災害にあっても悲しまず、
危機に直面しても恐れない」と書いてあります。

島原の乱では、一揆側3万余の百姓、攻める幕府側
は12万余、これで鎮圧まで5ヶ月を用した。

40年前、朝鮮において明と戦った武士と比べて、
これが同じ日本の武士かと驚くほかないほど、弱く
なっていた。