2015年09月17日

書物は未来への光

「物語日本史(中)」(18)

平泉澄 1895-1984
kiyoshi hiraizumi

1995.10.25 第23刷発行(講談社学術文庫)
初版は1970年出版の「少年日本史」(平泉氏76歳)

<書物は未来への光>

室町時代の様は応仁記に、
「強きは弱きを伐(う)ち、賤しきは尊きを凌ぐ、
臣その君を殺し、子その父を殺す、上下かえって
転倒して、猿のかむが如く、犬のいがむが如く」

将軍義政は、応仁の大乱(1467-1477)が起こって
も少しも反省するところなく、東山に「銀閣」と
いう別荘を建て、そこに移って遊びほうけていま
した。金がなくなると、明国に対して卑屈にも
窮乏を訴え、寄贈を依頼するような恥ずべき態度
をとりました。

この一世紀余にわたる紛乱の世で、唯一輝きをみせた
ものが書物(源氏物語、古今集など)です。
これらの古典は、日本の国柄、精神がわかるものです
から、戦国の世でさえ、これらの古典が喜ばれたという
ことは一つの光でありました。

panse280
posted at 19:51

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