2015年09月09日

判官贔屓

「物語日本史(中)」(10)

平泉澄 1895-1984
kiyoshi hiraizumi

1995.10.25 第23刷発行(講談社学術文庫)
初版は1970年出版の「少年日本史」(平泉氏76歳)

<判官贔屓>
「判官贔屓」とは義経に対する同情を意味します。

日本人の純情は、義経が好きで、その勇壮、その
慈愛、その礼節を、賞賛してやみません。

それは義経の悲劇的な末路において一段と高まり
ました。弁慶や忠信などの身近の家来が、一人も
義経から離れていません。

静御前は、頼朝の面前で、義経を慕う歌を歌います。
義経が殺されて、その首が鎌倉へ着いた時、見る者
皆涙したと、幕府の記録にあります。

ここに日本人の純情と侠気とが現れています。

panse280
posted at 14:33

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