2015年08月12日

万葉集

「物語日本史(上)」(9)

平泉澄 1895-1984
kiyoshi hiraizumi

1998.6.22 第31刷発行(講談社学術文庫)
初版は1970年出版の「少年日本史」(平泉氏76歳)

<万葉集>
古事記も日本書紀もできて、いよいよ万葉集です。
まだ仮名がなかった時代ですから全て漢字です。

「馬声蜂音石花蜘蛛荒鹿」は何と読むでしょう?

「いぶせくもあるか」と読みます。

馬は「イヒヒン」といななくので、「イ」
蜂は「ブーン」というから「ブ」
石花は海底の石についている動物セ。

意味は「心持ちの晴れないことであります」です。

読めない「万葉集」を鎌倉時代には仙覚、江戸時代
には契沖や賀茂真淵など多くの人の手でやっと現代人
も読めるようになったのです。

仙覚は13歳の時から30年間、毎日仏や神に祈り、
「願はくは、やまと言の葉の源を悟らしめ給へ」
とお願いしたのです。

panse280
posted at 18:58

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