聖徳太子の死

「物語日本史（上）」(8)

平泉澄　1895-1984
kiyoshi hiraizumi

1998.6.22 第31刷発行（講談社学術文庫）
初版は1970年出版の「少年日本史」（平泉氏76歳）

＜聖徳太子の死＞
聖徳太子はたくさん書物を書かれましたが、後に
大半は失われてしまいました。

法華義疏だけは今日も残っていて宮中に安置して
あります。
紙に書かれたものとしては、この太子の法華義疏
が日本最古のものです。

聖徳太子は推古天皇の30年2月22日の夜、ご病気
で49歳の生涯を終えました。
「長老は愛児を失うが如く、味口にあれど嘗めず、
若き者は慈父母を失うが如く、泣きいさつる声、
みちに満てり。」と日本書紀に太子の死の様子が
書かれています。