2015年06月19日

人間研究とは自己の研究なり

「吾輩は猫である」(31)

夏目漱石 1867-1916
sohseki natsume

2009.9.15 第10刷発行(新潮文庫)
--漱石の文章を味わってみる--

<人間研究とは自己の研究なり>
「すべて人間の研究と云うものは自己を研究する
のである。天地と云い山川と云い日月と云い星辰と
云うも皆自己の異名に過ぎぬ。
・・・
自己の研究は自己以外に誰もしてくれる者はない。
・・・
それだから古来の豪傑はみんな自力で豪傑になった。
・・・
朝(あした)に法を聴き、夕に道を聴き、梧前燈下
(書斎のこと)に書巻を手にするのは皆この自證を
挑発するの方便の具に過ぎぬ。
・・・
この意味で主人が鏡をひねくっているなら大分話せる
男だ。エピクテタスなどを鵜呑にして学者ぶるよりも
遥かにましだと思う。」

panse280
posted at 17:50

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