2015年06月12日

オタンチン、パレオロガス

「吾輩は猫である」(25)

夏目漱石 1867-1916
sohseki natsume

2009.9.15 第10刷発行(新潮文庫)
--漱石の文章を味わってみる--

<オタンチン、パレオロガス>
泥棒にあった翌朝の夫婦喧嘩である。

「・・貴様はオタンチン、パレオロガスだと
いうんだ」
「何ですそのオタンチン、パレオロガスって云うのは」
「何でもいい。・・」
「・・オタンチン、パレオロガスの意味を聞かせて頂戴」
「意味も何にもあるものか」
「教えて下さってもいいじゃありませんか、
あなたは余っ程私を馬鹿にしていらっしゃるのね。
きっと人が英語を知らないと思って悪口を仰ゃったんだよ」
・・
「・・それよりか、オタンチン、パレオロガスを教えて頂戴」
「うるさい女だな、意味も無いと云うに」

注)オタンチン、パレオロガス
間抜けの江戸弁「オタンチン」を
東ローマ皇帝コンスタン・パレオロガスに掛けたシャレ。

奥さんの推測ではオタンチンは「ハゲ」で
パレオロガスは「頭」だった、つまり自分のハゲを
気にしていた?

panse280
posted at 17:21

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