2015年05月17日
「歴史のついて」
「小林秀雄」(21)
江藤淳 1932-1999
jyun eto
1990.4.30 第8刷発行(角川文庫)
<「歴史のついて」>
「「歴史のついて」は、小林の現在までの全著作
のなかでも、もっとも美しいエッセイのひとつで
ある。ここにアランやベルグソンが投影している
のはいうまでもない。
・・・
「歴史のついて」の文体は、「無常といふ事」を
中心とする一連のエッセイの文体を予知している。」
「僕は矛盾を頭のなかで片付けようとは思はない。
誰が人生を矛盾なしに生きようなどといふお目出度い
希望を持つものか。同胞の為に死なねばならぬ時が
来たら潔く死ぬだろう。」(「戦争について」小林)
江藤淳 1932-1999
jyun eto
1990.4.30 第8刷発行(角川文庫)
<「歴史のついて」>
「「歴史のついて」は、小林の現在までの全著作
のなかでも、もっとも美しいエッセイのひとつで
ある。ここにアランやベルグソンが投影している
のはいうまでもない。
・・・
「歴史のついて」の文体は、「無常といふ事」を
中心とする一連のエッセイの文体を予知している。」
「僕は矛盾を頭のなかで片付けようとは思はない。
誰が人生を矛盾なしに生きようなどといふお目出度い
希望を持つものか。同胞の為に死なねばならぬ時が
来たら潔く死ぬだろう。」(「戦争について」小林)