2015年05月09日

蜥蜴の眼を持つ野蛮人

「小林秀雄」(13)

江藤淳 1932-1999
jyun eto

1990.4.30 第8刷発行(角川文庫)

<蜥蜴の眼を持つ野蛮人>
「ドストエフスキイに限らず、当時のロシアの
作家達は決して小説らしい小説が書ける様な円熟
した社会の住人ではなかった。
・・・
「戦争と平和」や「アンナ・カレーニナ」を書いた
トルストイにしても、・・やはり混沌として成育を
続ける世紀の児である。ヘルツェンの所謂「蜥蜴
の眼を持つ野蛮人」である。
・・・
ドストエフスキイに「ロシア語で文学を書くくらい
困難な仕事はあるまい」と嘆息させたが、又この
困難が、ロシアの作家達を文学の為の文学から
救っていたのである。」(小林)

panse280
posted at 20:54

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