2015年03月25日

神と無限

「漱石全集第18巻」(11)
--文学論--

夏目漱石 1867-1916
souseki natsume

1979.8.8 第7刷発行(岩波書店)

<神と無限>
「吾人の性質は有限なり、有限は境界あるを
意味す、しかるに物に限あるは吾人の欲せざ
る所にして、吾人は日夜無限の境に渇望の眼を
放つものなり。今吾人の脳中に宿る此無限性を
つかみ出して空に向かって抛(なげう)ち去れ
ば、ここに吾人は神の無限性を造り得たるなり。

又吾人は常在を欲し、全能を欲すれども、此願
を遂ぐるの術なし、故に此願望を蒼空に向かって
放射する時神の常在と全能とを創造し終るもの
なり。」

panse280
posted at 20:01

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字