2015年03月15日

漱石、ロンドンを選ぶ

「漱石全集第18巻」(1)
--文学論--

夏目漱石 1867-1916
souseki natsume

1979.8.8 第7刷発行(岩波書店)

<漱石、ロンドンを選ぶ>
明治33年(漱石33歳)の時、2年間の英国への
留学を命ぜられる。
命令された研究題目は英文学ではなく英語だった。
留学地をケンブリッジかオクスフォードに迷って
いるとき、知人からケンブリッジに案内された。

「余は費用の点に於いて、時間の点において、
また性格の点に於いて到底此等紳士の挙動を
学ぶ能わざるを知って彼地に留まるの念を永久
に断てり。」

オクスフォード、アイルランド・・さまざまな
場所を考えた末に、語学を稽古する為にロンドン
を選んだ。

「余は先ず走って大学に赴き、現代文学史の
講義を聞きたり。また個人として、私に教師を
探り得て随意に不審を質すの便を開けり。」

「大学の聴講は3,4ヶ月にしてやめたり。興味も
知識をも得る能わざりしが為なり。私宅教師の
方へは約1年程通ひたりと記憶す。この間余は
英文学に関する書籍を手に任せて読破せり。」

panse280
posted at 08:03

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