2015年02月20日

漱石の三馬鹿弟子

「父・夏目漱石」(15)
夏目伸六 1908-1975
shinroku matsume

1992.6.25 第3刷発行(文春文庫)

<漱石の三馬鹿弟子>
「父が意識的に、その欠陥を矯正して、何とか一人前に
仕立てようと努力した弟子は、鈴木三重吉、森田草平、
小宮豊隆の三人だ。
これは決して、父が特別にこの三人を可愛がっていたから
という意味ではない。むしろ逆にこの三人が父に甘え過ぎて
いたためであり、それと同時に彼等の性格上の欠陥が、
他の弟子達に比較して、父の眼にはあまりに心もとなく
映ったからだと考えるほうが至当だろう。」

森田さんや三重吉さんの自惚れに比較して小宮さんの
自惚れは、遥かに他より執拗な一人よがりが目立つの
である。

漱石はほとほと森田草平に文才には呆れていた。
「・・主人公が何だかむずかしい本を読んでいる。あれ
は必要があるのですか。突然あれを読むと、故意にあん
な本を読ませて居る様な、初心(うぶ)な気障な感じが
する。」(漱石の森田への手紙)

修善寺の大吐血後、長与胃腸病院に加療中の漱石を
散々苦しめたのは、森田であった。

panse280
posted at 19:14

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