2015年02月14日

一葉と漱石の原稿料


「父・夏目漱石」(9)
夏目伸六 1908-1975
shinroku matsume

1992.6.25 第3刷発行(文春文庫)

<一葉と漱石の原稿料>
樋口一葉の定収入は月2円。
死ぬ前の原稿料が1枚50銭。
一葉が内職、手仕事で縫い上げた綿入れ5枚
が、たった1枚の原稿料にあたる。

その頃漱石は松山の中学校で80円/月を
もらっている。

「吾輩は猫である」第3回分が原稿用紙
85枚で15円、1枚18銭。
現在の原稿料と比較すれば、万分の一、ある
いは遥かにそれを下回っている。

「猫」の第十回分は1枚35銭に上がっている。
「猫」と同じ雑誌に同時に掲載された「坊っちゃん」
の原稿料は1枚60銭。ここでやっと父の原稿料
は一葉並に達した。

「一夜」「薤露行」「二百十日」は中央公論
に発表し、1枚1円20〜30銭。
「草枕」は新小説に発表し、原稿料は1枚1円。

草枕を発表した明治39年の公務員の初任給は14円。

その他は朝日新聞社員としての月給制だった。

panse280
posted at 17:57

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