2015年02月04日

漱石の書作品

「漱石の思い出」(21)

夏目鏡子述 1877-1963
kyoko natsume

2009.10.25 第7刷発行(文春文庫)

<漱石の書作品>
1916年(大正5年)12月9日に漱石は亡くなるのだが、
その前年の11月から死の1ヶ月前の11月まで、漱石は
膨大な書作品を書いている。

書かせたのは、滝田樗陰である。
滝田は紙をどっさり持ち込んで、墨は自分ですり、
あれこれと注文をつけて漱石に書かせ、出来上がると
表装して持ってきて箱書きを書かせていました。

漱石を独り占めにする滝田は皆から嫌われていま
した。

しかし、滝田のような男がいなければ、漱石の遺墨
はほとんど残っていなかったでしょう。

panse280
posted at 17:01

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字