2015年02月01日

「道草」、家族の意見

「漱石の思い出」(18)

夏目鏡子述 1877-1963
kyoko natsume

2009.10.25 第7刷発行(文春文庫)

<道草>
千駄木時代を題材にして書いた自叙伝小説。
「この中に私はじめ親類のものなどが出て参り
ます。「硝子戸の中」にも昔のことなどが出て
来るので、兄さんなどにも差し障りのあること
などがあったのでしょう。いつぞや兄さんから
抗議がでたことがあります。

私なんぞは「猫」でもさんざん書かれているから
いいようなものの、あんまり家のことや人のこと
を書くのは感心しないとか言ったものです。

すると夏目は、何だ、お前たちそれで飯を食って
いるくせにと申しますので、これにはまったく
そのとうりなので参ってしまいました。
・・
四番目の愛子が夏目に「お父さんたら、伯父さん
のことや人のことばかり書かないで、もう少し
頭を働かせなさい」と申します。夏目は笑いなが
ら「今度はお前のことを書いてやるよ」といって
「硝子戸の中」の一番終わりの焚き火の子のこと
を書きまして「あら、いやーだ」と悲鳴をあげて
いました。」

panse280
posted at 17:27

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